ご先祖様に会いに

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ご先祖様に会いに

明日本願寺さん経由で大谷本廟に行きますが、お二人はどうします?法律事務所は休みでしょ? 「あー、パスパス!父ちゃん、京都の暑さ舐めてない?どれだけ蒸し暑いと思ってんの?阪急下りたら汗だくなんだからね!」 僕の隣で鰹のタタキをてっさのような箸使いで掬いながら、娘ちゃんにはあっさり振られた で、向かい側に座る息子くんに視線を送る 「あー、僕も良いかなー?京都に行ったらヒロ姉ちゃんやトモチ姉ちゃんに会いそうで気まずいし」 「言える!そんでスタバの飲物か何かで釣られてあの長ーい買物に付き合わされるの目に見えてるし!」 豆腐とワカメの赤だしを一口啜った、息子くんにも振られてしまった …君達、あれでも一応雇い主なんだから少しは敬ってあげなさいよ…確かにあの事務所の女性陣の買物の長さはハンパないけど…冴香さんや秋ちゃんよりは遥かにマシなんですよ… じゃあお彼岸には早いですが、僕一人で行ってきますね …ウチの子ども達はご先祖を敬う気持ちに欠けているような気がする… 僕に何かあった時も同じスタンスなのかもしれない…
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