過去に置いてきたはずのもの

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過去に置いてきたはずのもの

「…減ったわね…」 減りましたね… 元嫁と僕の共通する見解 結婚前の交際時から二人でよく行っていたイタリアの家庭料理のお店 ランチタイムから微妙にズレているせいか、待つことなくテーブルに案内してもらえたのだが… 当時は特大丼に入った山盛りパスタと大盛りサラダを二人がかりで何とか残さず食べ切っていたのだが… 今二人の目の前にあるパスタとサラダは、器こそ当時と変わった様子はないものの山盛りには程遠く、せいぜいがすり切れいっぱいと行った量で …内緒だが秋ちゃんやハルやシイなら一人で食べ切りそうだ… 「まぁあの頃とは物価が違うものねー」 サラダを僕に取り分けてくれながら元嫁 生き辛い世の中になっているのは同感です 僕の方は彼女の小皿にカルボナーラを取り分けながらだ 「これならおやつまで軽く行けそうね!」 パスタをフォークに巻きつけながら、ふと元嫁が …はぁ、おやつと言うか食後のデザートまできっちり召し上がるつもりなんですね… しかも元旦那の財布で… まあそれくらいの蓄えはありますけど
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