第二章 変化

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第二章 変化

「なあ、心夏。頭痛いんやけど、頭痛薬持ってない?」 「あるけど、大丈夫? はいこれ」 「ありがとう、多分大したことないし大丈夫大丈夫」 キーンコーンカーンコーン 授業が始まった。 そしてそのまま授業や部活が終わった。 「心夏、頭まだ痛いんよ」 「蒼ほんとに大丈夫?」 「病院行ったほうがいいよ」 「わかった、じゃあ帰ってお母さんと病院行くわ」 「そうしなよ」 「じゃ、ばいばい」 次の日 「蒼大丈夫だった?」 「あのあと大丈夫だったから結局行かなかった」 「じゃあ大丈夫そうだね」 キーンコーンカーンコーン いつも通り授業が始まった。 私はこの時気づいていればよかったと今、痛感する。 授業が終わり、帰り道にて 「頭痛いのほんまに大丈夫なん?」 「大丈夫、今もちょっと痛いけど」 「じゃあ大丈夫じゃないって」 「一応頭痛薬ちょうだい」 「はいよ」 「ありがとう」 「じゃあまた明日」 バタッッ 「ん? 何の音だろ」 振り返るとそこには蒼が倒れていた。 「蒼大丈夫? 救急車呼ぶね」 ピーポーピーポー 「蒼しっかりして」
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