第二章 変化

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「とりあえずは大丈夫でしょう、疲れがたまってたんでしょう」 私はその言葉を聞いて安心した。 蒼が倒れて不安だったが、それも晴れて安心した。 3年前の癌が再発したのかとも思った。 ーーーーー3年前ーーーーー 「蒼、癌だって」 私はその時ずっと元気だった蒼のそんな話を聞いて驚いた。 蒼が死んでしまうのかとも思った。 (しか)し手術もしっかし成功して解放へその時は向かっていった。 「蒼!見舞いにきたよ」 私は何回か見舞いにもいった。きっとその時から蒼が好きだったのだろう。 あの時はすぐに治っていた。 私はその3年前の出来事がまた起こったのかと思った。 翌日 蒼は普通に学校に来ていた。 私は心配して 「もう大丈夫なの?」 と聞いた。 すると 「ああ、疲れてただけだし、大丈 ゴホッゴホン 大丈夫大丈夫」 それを聞いて安心した。 このとき咳き込んでいた違和感になぜ気づけなかったのだろう。 帰り道 「元気そうでよかった」 「ありがとな、心配してくれて」 「当たり前だよ、だって彼女だもん♡」 この時は普通に何にも思っていなかった。 ただただ蒼と喋れて幸せだと思っていた。
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