特別章 体育祭

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特別章 体育祭

今日は遂に待ちに待った体育祭。 私と蒼は同じ組で、 「蒼頑張ろうね」 「あ、うん」 体育祭が始まった。 高1のムカデ競走 ↓ 高1の玉入れの順に始まり、次は高2のスウェーデンリレーだった。 「蒼、そろそろ行くよー!」 「蒼ってば」 「あ、あうんごめんごめん」 そしてリレーが始まった。 第1走は4/1周 第2走も同じ 第3走は半周 第4走は私で半周 第5走は4/3周 第6走、4/3周 第7走は1周で 第8走は蒼で2周だった。 うちのチームにはサッカー部や野球部、陸上部が数人いたから勝てると思う。 第6走が終わった時点でダントツだったが、第7走が滑って追いつかれ、 次は学年一足の速い蒼だったので追い抜けると思った。 「蒼、がんばれー」 みんなと共に応援して1周終わった時点で追いついていた。 そのまま追い抜いて蒼が1位でゴールした。 「よっしゃー! やったー♪」 などと色々な声が飛び交った。 蒼が私たちに戻ってくる途中に突然倒れた。 「おい、蒼大丈夫か」 「しっかりしろ蒼」 然し返事はない。 「誰か救急車呼べ!」 ワイワイ盛り上がっていた体育祭は一瞬で不穏な空気になった。 救急車が到着し、蒼の両親がいなかったので私と先生が乗った。 蒼の身に何があったのか? もしかしてやっぱり昔の癌かと思ってしまう。 そんな中先生は 「きっと颯佐君なら大丈夫ですよ」 そう言ってくれた。 でも内心は絶対に大丈夫じゃないと思った。                    ー特別章 体育祭ー 完
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