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2.3 とかく女性という・・・
「おう、佐藤じゃないか、久しぶり」
同窓会であった友人が佐藤に話しかけてくる。
「久しぶり、元気だったか」
佐藤は答える。
「おう、元気だ。奥さんは」
「元気だよ。でもな、すっかり年とってきたのか、あっちの方がな」
「なんだい、情けないこと言うなよ。年とってきたなんて。でもな、そうかもしれんな。ところでお前いくつになった」
「おいおい、お前、何言ってる。俺たちは同級生だぞ、同じ年だろが、46歳だろが」
「そうか、そうだったか。でもな、確かに俺は元気なんだが、あいつが」
「あいつがって、奥さんかい」
「うん」。
「お前、何言ってる、6つも若い奥さんもらっておいて。俺のところなんか2つ年上だぞ」
「そうだったかな、おかしいな。先日偶然お前の奥さんに会ったんだ。すごく若そうに見えたぞ。だからな、失礼だと思ったが、『奥さん、おいくつでしたっけ』と聞いたんだ。そうしたら、45歳といってたな」
「そうなんだ。あいつはここ数年、年なんかとらないぞといって、いつの間にか俺の方が年上になってしまったのさ」
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