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2.12 地球最後の日
吾助は、友だちを呼んで酒盛りをしていた。
話題がアルマゲドンの話になる。
「なあ、みんな。小惑星が地球に衝突することが避けられないことが分かり、それがあと一時間後に迫ったとしたらどうする」
「おう、一時間か。そうだな、俺は酒でも飲んで酔いつぶれることにしよう」
一人が答える。
「そうか、酒か。それも悪くないな。でも、私は神様にお祈りを捧げることにするよ」
もう一人が答える。
「そうか、お前は信心深いからな。神に祈れば、少なくても気がふれることもなかろうて」
「そうか。それで、お前はどうするんだい、吾助」
「あはは、俺か、人生の最後だろう。俺は好きなことをするさ」
「好きなことって」
「決まってるだろう。女房とベッドにはいるのさ」
その話を聞いていた吾助の奥さん、「そう、そりゃいい考えだね。でもあなた、10分はつぶせるが残りの50分はどうするのさ」
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