2.とかく女という生き物は

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2.13 あなたは誰? ジョージは立派な口ひげを生やし、いつも友達に自慢するほどであった。 ただ、結婚して4年が過ぎ、あっちのほうも最近ご無沙汰であることを心配し、ことあるごとに友人に倦怠期かなとぼやくことがあった。 ジョージの悩みを聞いた友人は、「そうか、そうだな。マンネリというやつだな。俺もそうだったがな。たまには刺激が必要だ」と答える。 「そうか、刺激か。ところで何かいい考えがあるかな」 「うん、そうだな。お前のそのひげ剃ってみたら。奥さんも新鮮味を感じ、驚くかもしれんし、いい刺激にもなるだろう」 ジョージは、その日仕事で遅くなったが、帰りに行きつけの床屋でひげを剃って帰宅する。 妻はすでにベッドで寝ていたが、ジョージはその横にもぐりこむ。 その気配に気づいた妻は、寝ぼけ眼で「あら、あなた、お帰り」と言ってキスをしてきた。 そしてすぐに相手にひげがないことに気付くと、「あら、まだいたのケント。もうすぐうちの人が帰ってくるから、急いで帰って」と告げるではないか。
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