2.とかく女という生き物は

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2.20 施し ある男、さんざん悪いことをしてきた。そのお陰もあって相当な財産を残した。 ある日、その男の妻が不治の病になってしまった。これは自分の過去の悪行が影響したんだと思うと、それを悔いて教会にいって懺悔をする。 「そうですか、それではその財産を使って、恵まれない人たちに施しを」と言われた。 男は人生を悔い改め、恵まれない人たちに施しをすることによって、妻も良くなるかもしれないと考えながら帰る。 途中、街角に見るからに貧しそうな女性が立っていた。 彼は悩むことなくポケットを探り、財布から「2万円」をとりだし彼女の手ににぎらせる。 すると、その彼女「あら、お金はあとでもよろしかったのに」と。
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