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2.23 とかく女という生き物は
隣町が強盗に襲われ、若い娘が大勢乱暴されたという噂が舞い込む。
今夜にもその強盗団がやってくるというのを聞きつけると、村人たちは若い娘たちを村の教会にかくまうことにした。
教会の中では娘たちが一塊になって恐怖に震えて、みな押し黙っていた。
だがよく見るとその中に一人70歳を過ぎたおばあさんが混じっていた。しかもうっすらと化粧をして。
それに気づいた一人の娘が、こわごわとそのおばあさんに聞く。
「どうしておばあさまはここにいらっしるのですか。強盗はあたしたちのような若い娘にしか手を出さないと思うのですが」
その言葉を聞いたおばあさん、しれっとして答える。
「はいはいそうかもしれないけど、強盗にだって年寄りはおるだろうて」
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