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１．３ 社会科の問題
この間、学校のプールでおしっこをして怒られた太郎君、今日も何かをやらかしたようだ。
「あら、太郎、今日も早いじゃない、どうしたの？」
「うん、なんでもないよ」
「何でもないって、熱でもあるの？」
「ううん、大丈夫」
「そうか、それではいいんだけど、それじゃ、なんで早く帰って来たの」
「先生が早く帰っていいって、ぼくだけ特別なんだ」
「ふうーん、太郎、またなんか学校でやった？」
「なにも。でも今日ね、社会の時間に先生が聞くんだ。日本の総理大臣の名前さ」
「あら、何人くらい答えられたの」
「２人さ」
「で、どうして怒られたの」
「うん、先生が、『２人しかってどういうこと。こんな易しい問題。私があなたくらいの時には、４人や５人平気で答えられたよ』というんだ」
「ふうん」
「だからぼくは言ってやったんだ。先生がぼくくらいの時には、総理大臣はまだ５人くらいしかいなかったんじゃないですかって」
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