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いつの間にか隣にいた祥吾さんにもたれかかっていた。ぼんやりとした意識の中で見る彼がすごく格好良く見えてきてお酒のせいにして彼に女として甘えた。
「んふふ、祥吾さんが介抱してくれるんでしょ?」
「なっ……の、飲み過ぎだ。悪い、深月がかなり酔っているみたいだからこいつだけ先に連れて帰るわ」
私は彼に手を引かれて居酒屋を出る形となり彼の車へと連れて行かれた。助手席に乗せられてシートを倒され楽にしてろと頭を撫でられた。
「私に優しくしてたら……祥吾さんに惚れちゃいますよ? ただでさえ格好良いのに、反則です」
「……っ、お前は恐ろしい女だな。先輩の俺を誘惑してるつもりか?」
「んー……そう、かも?」
悪戯に言った瞬間、私は彼に口付けされた。これが私のファーストキスで……あまりにも熱烈で身体が熱くなった。私のぎこちなさに彼は一言、『初めてか?』と耳元で囁いてきて心臓が飛び出るかと思うほどのドキドキの中、小さく頷いた。
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