序章

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「これは驚いたな、男を誘惑するのが上手い女だと思ったら……二度と男を誘惑するな。酒の席でお前は絶対酒を飲むなよ、知らん男に持ち帰られては俺が困る」 「え……あの、それって……」 「酒を飲むのも誘惑するのも俺だけにしろ、と言う意味だ」  そんな口説き文句の後、また口付けされて目を閉じ身を任せた。彼の手が服の上から身体の線をなぞっていく度、身を捩らせた。 「せ、先輩……こ、こんなところじゃ、嫌……」 「ふっ、酔いが醒めて来たか? いつもの呼び方に変わってるぞ? 俺と二人の時は祥吾と呼べ……(みお)」 「祥吾……さん……んっ」  彼の甘ったるい口付けが私の体温を上げていき、私達はそのままへ直行し身体を重ねた。  優しくも激しいプレイに私の身体も心も彼の虜になっていて、彼を心から好きだと思うほどだった。こんなに素敵な男性は他に居ないのではと思うぐらいに……。
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