COLLECTOR

ターキー

　コレクターは亜子の手にある謎の球体を見つめながら、思索の海に沈んでいた。しかしその時、部屋の片隅にある古びた**ドア**が突然開いた。ドアの向こう側には、どこか見覚えのある場所が広がっていた。それはまるで氷の王国のように冷たく、そして神秘的な**アイスランド**の景色だった。

「これは…アイスランドか？」コレクターは呟いた。かつての冒険で訪れた場所が、まさに目の前に広がっていたのだ。

「この場所はあなたの過去の一部なのよ」と亜子が言った。「すべては繋がっているの。ドアの向こうに、これまで集めたアイテムがその答えを待っているわ」

　その瞬間、突然背後から甲高い声が聞こえた。「ターキー！ターキー！」

　コレクターは振り返り、そこに羽をばたつかせている**インコ**がいるのを見つけた。昔、コレクターがある商人から手に入れた珍しいインコで、いつも奇妙な単語を喋っていた。

「ターキーって何の意味だ？」コレクターはインコに問いかけたが、インコはただその単語を繰り返すだけだった。

「インコが何かの**キーワード**を知っているのかもしれないわ」亜子が推測した。「それを解き明かせば、アイスランドに隠された秘密が明らかになるかも」

　コレクターはため息をつき、集めたアイテムの中で一番奇妙なものが、このインコだったことを思い出した。彼は手にインコを抱え、亜子と共にドアの向こう側へと進んだ。

　アイスランドの荒涼とした氷の大地に足を踏み入れると、冷たい風が二人の頬を切り裂くように吹き抜けた。そこで彼らは、氷の彫刻のように立つ古代の石碑を見つけた。碑文には謎めいた文字が刻まれており、そのうちのいくつかは、まるでインコの言葉と共鳴するかのように輝いていた。

「ターキー…まさか、これが鍵なのか？」コレクターが呟いた。

　その時、突然石碑が震え、地面が割れた。大地の裂け目から巨大な**胴体**だけの怪物が姿を現し、彼らに向かって咆哮した。

「やっぱり、そう簡単には行かないか」とコレクターは苦笑しながら、背負っていた武器を握りしめた。

「これが最後の試練かもしれないわ」と亜子が言いながら魔法の準備を始めた。

　インコは一層騒がしく「ターキー！ターキー！」と叫び続け、まるでこの言葉が事態の解決に関係しているかのようだった。

　コレクターはインコの叫び声と目の前の怪物を交互に見ながら、思案を巡らせた。どうやら、この地での戦いが、彼の運命を決定づけるものになるようだった。