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「さとしさん、嫉妬すると可愛いね。」
「してないし。」
「その顔もそそる。」
「いつもと同じだろ?」
「だから、さとしさんの顔は俺の理想。」
俺はケイトの上目遣いに弱い。
「さとしさんは俺の事、好き?」
「分からない。でも、ケイトが居ないと退屈だ。」
「んふふっ、今はそれで十分。」
ケイトは俺に笑顔を向けた。
思わず抱き締めたい衝動を俺は抑えた。
「今、俺の事抱き締めたいって思ったでしょ?」
何故だ?俺の心が読まれている。
「まさか。」
「ふーん。折角、役立つ情報を教えてあげようと思ったのに。」
「それって、今回の事件についてか?」
「そう。確信がなかったから、警察には話してないけど。」
「聞かせてくれ。些細なことでもいいから。」
「なんでそんなに必死なの?」
「それは俺が刑事だから。」
ケイトを犯人に仕立て上げて、真犯人はのうのうと生きている。
そんなこと許せるはずがない。
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