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帰り道、俺はケイトに問いかけた。
「レイに家族は居ないのか?」
「どうだろ?俺たち、自分のことほとんど話してないから。名前も本名か分かんないし。」
「そうか。」
「さとしさん、家族は?」
「いない。」
「そうなんだ。なら俺と一緒。」
俺たちはしばらく無言で歩いた。
「レイを疑ってるの?」
「いや、全員だ。」
「ってことは、俺も?」
「まぁな。それが俺の仕事だから。」
「アリバイ証明してくれたじゃん。」
「何かトリックを使ったのかもしれないだろ?」
「俺、そんなに頭良くない笑」
警官と容疑者。
俺たちの関係こそ歪だ。
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