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「景太こそ、今日も無失点だったじゃないか。すごいよ」
「うん、まぁな」
ルナの素直な褒め言葉に、景太は照れ笑いを浮かべる。
ルナと景太がベンチに戻ると、ベンチで記録を付けていた栗色のポニーテールの女子生徒が、立ち上がって2人にタオルを手渡した。
彼女は、サッカー部マネージャーの雨宮百合。景太の幼なじみで、ルナの友人でもある。景太とは対照的にしっかり者で、面倒見が良い。
「はい、2人とも。おつかれさま」
「さんきゅ、百合」
「ありがとう、雨宮さん」
ルナが微笑みながら礼を言うと、百合は明るい顔で、
「黒崎君、今日ナイスシュートだったね!」
と、ルナに言った。
「うん、景太と雨宮さんが練習付き合ってくれたお陰だよ」
ルナは照れ臭そうに頬を掻きながら、百合に頷く。
「それでもすごいよ!もともとディフェンス専門だったのに、春休みですごく伸びたね」
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