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それは、痛みを感じさせるほど痛かった。
手がちぎれてしまいそう。指が、ちぎれてしまうのではないかと思うほど、荷物のひもが食い込んでくる。その重みが一点に乗ってくるから、とても痛かった。
ほとんど空になってしまった財布。もともと大して持っていないのに、買い過ぎてしまったから、私の懐事情も厳しかった。
今日のこの出費は、かつかつの生活をしている私にとっては痛手だった。
しかし、それ以上に、私の気の方が重かった。
みんなは、来てくれるのだろうか。そのことを考えると不安に押しつぶされそうになる。誰も来てくれないかもしれないと思うと胸が痛んだ。胸が張り裂けそうなほど痛かった。
それでも、きっとみんなが来てくれれば、この痛みなんて関係ないはずだった。
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