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セトリがすべて終わって、会場には湿った熱気が漂っている。ステージ上では、イエロー担当のキャップくんが感極まって泣き出した。
「ほんとうに、ほんとうに……ぐすん……今日僕たちがこのステージに立てているのは、ファンのみなさんのおかげです……」
「ありがとう!!!」
「ほんとうにありがとう!!!!」
わあああああ!!!!! 歓声が響き渡る。そして、私の推しのブルー担当ウララくんが、マイクを口元に持ってきて
「ずっと、みんなと武道館でライブしたいって、その夢がかなって僕は今、とても嬉しいです。ファンのみんな、今まで支えてくれてありがとう。これからも、『うま★にん!』のこと、末永く応援よろしくお願いしま~~~~~す!!!!!!」
ぺこりと、頭を下げた。それに呼応するように、再び大歓声が沸き上がった。
「アンコール」
「アンコール!!」
「アンコール行っちゃう?」
ピンク担当のスズカが、観客を煽る。それを皮切りに、
「アンコール!!!! アンコール!!!! アンコール!!!!! アンコール!!!!! アンコール!!!!!! アンコール!!!!!! アンコール!!!!!! アンコール!!!!!!」
「は~い! それじゃあ、アンコール、行っくよ~~~~!!!!!!!!!」
わあああああああ!!!!!!! 会場は、本日最大の熱気に包まれた。
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