茜さす帰路照らされど

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予想外の展開。  まさか此処で元カレの亮介と会うなんて…。          『何で此処に居るの?貴方、地元で就職したんでしょ?』    「んー…。俺が働いてた会社の本社から呼ばれてさ、こっちに住んで働いてるの。綾は?」    『買い物。最近色々合ったしストレス発散したかったんだよねー。』    「そっか。もしさ、暇だったらお茶しない?」                  そんな事で亮介とお茶をした。  仕事、私生活、恋愛など色々話した。    「へぇー、今男の人に迫られてるんだ。良いじゃん!」    『そんな事云わないでよぉ…微妙なんだよね。好きかどうかも分からないの。亮介は?』    「俺も綾と同じ。やっぱ似た者同士なのかな?」    『かもね~。』      今の私達には確かな物が無い。  いつか怖がらずに明日をみたい…無理かもしれないけど。                  暫くして亮介と連絡先を交換し、別れた。  懐かしかった。  あの笑顔、仕草…全てが愛おしかった。    またこの手で亮介に触れたいって思った。
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