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「なぁ、綾。」
「何?」
私の事を呼んだのは圭介。
付き合って1年は経つ。
同じアーティストが好きで意気投合して付き合う事になった。
「罪の果実って有ると思う?」
圭介が突然言った事に対して私は注いでたワインを溢れさせてしまった。
「え、ちょっ…何を言うのよ。罪の果実なんか有る訳無いでしょ!」
「どうした?聞いただけなんだけど…動揺してる?」
「してる訳無いから…。」
思い出しちゃった、あの事。
忘れようとしてたあの事。
何で同じ言葉をまた聞かなきゃいけないんだろう…。
取り敢えずこぼしたワインを拭く事にした。
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