俺の存在

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俺の存在

いつも思う ビビバスに俺がいていいのか あいつらみたいに俺は歌がうまいわけじゃない しかも精一杯頑張ってどんどん上手くなっていく 俺は頑張ってるのか…? 冬弥みたいに成長していけるのか? 杏みたいなパンチのある声が出せるのか? こはねみたいにきれいな声が出せるのか? いつこうなったんだろう あいつらが羨ましい 俺もあいつらみたいになれたら良かったのに 俺は絵名にも謝りたかった 絵名はこんなに苦しんでるのに 助けられなかった なにも…できなかった こんな俺が生まれてごめん 俺さえ生まれなければ 苦しまなくてすんだかも知れないのに _______________________ _______________________ 冬弥「彰人!」 俺「うぉッ…冬弥どうしたんだよ」 冬弥「今度司先輩たちがショーをするそうだぞ」 俺「…俺は行かねぇぞ」 冬弥「そうか…」(シュン) 俺「グッ…はぁ…いつやるんだ?」 冬弥「!えっと…」 司「おぉ!彰人と冬弥じゃないか!」 俺「ゲッ…司先輩…」 冬弥「司先輩!」 類「僕も居るよ」 俺「…変人ワンツー…」 類「ひどいよ東雲くん…ヨヨヨ」 司「何の話をしていたんだ?」 冬弥「今度のショーのことですそういえばいつやるんですか?」 俺「知らなかったのかよ」 司「今週の土曜日だな!」 冬弥「そうですかありがとうございます」 俺「…」 俺は音楽が好きだ 俺は仲間が好きだ 本当はサッカー選手になろうとしてた けど相手の実力 練習への魂 そういうのを感じた 俺は思った こんな練習は無理だ 俺にはできっこない サッカーには諦めたんだ でも健さんの歌声を聞いて かっこいい こうなりたい 超えたい そう思ったんだ でも結果は (あいつ下手じゃね) (コレでうまいと思ってるの?) (変な歌) こればっかだ 冬弥と出会っても 何も変わらない 俺が何やっても駄目なんだ あいつらには追いつけないんだ 俺は自分が大嫌い 居なくなればいいのに 音楽が…嫌いになりそうだ 俺「…」 類「…彰人くん…?」 俺「⁉な…なんすか…?」 類「いや…黙り込んでいたからね…どうしたのかと思って」 俺「は…はぁ…そういうことっすか…」 類「…悩んでることがあったら相談するんだよ」 俺「!…ッ悩んでることなんてないっすよ」 冬弥「…彰人…練習が」 俺「ッ…時間か…じゃあ行くか」 冬弥「ありがとございました!では」 司「あぁ!またな!」 類「…」 _______________________
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