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女子高生と別れてからも、まとわりつく視線は留まるところを知らなかった。
突然で驚きはしたが、ちゃんと許可を取ってきた彼女たちはかなり良心的で、そのうちシャッター音が遠くから複数箇所で聞こえてくることもあった。自分の動きに合わせてあからさまにスマホを向けてくるのは、動画でも撮影してるのか。
これは、異常である。
(今の俺は通勤中のただのサラリーマンだぞ?!)
彰斗は会社に向かうのを中断することにした。やたらに注目を集めるこの状況はただごとではない。
高階彰斗が正義のヒーロー、ライトニングボルトであることは、誰にも知られていないはずだ。
知られてはならない、と先代から力を継承したときに厳命されている。
悪の秘密組織ダークコネクトは世界征服をしようと異形のものどもを人間世界に放ち、平和を脅かしてきたという。
先代が危機的状況に陥ったときに偶然その場にいた彰斗は、その変身能力とともに地球の未来を託されたのだ。
(今、あいつらが出てきたら…)
予感に、ぞっとする。
彰斗は人目につかない場所を探すことにしたが、それがおそろしく難解であることがわかるのも、時間の問題であった。
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