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転入生のお出まし
ー キーンコーンカーンコーン
「おはよう」
「おはよう」
1年1組のクラスが賑わっていた。
「ねぇねぇ、今日うちのクラスに転入生が来るんだって」
「え、まじ、どういう子なんだろう。」とクラスの皆が楽しそうに話していた。
ー ガラガラガラ
「おーい、席に座れ。」と先生が教室に入り、
「今日はうちのクラスに転入生が来たぞ。」と先生が話していた。
クラスの男子は、「可愛い子がいいよな」や「女の子来い」と騒いでた。
「じゃあ、入って」と先生が言ったと同時に転入生が教室に足を踏み入れた。
「自己紹介どうぞ」
「はい。はじめまして、新しく入ってきました、松野 夢です。よろしくお願いします。」と夢が言った。
「じゃあ松野さんは、窓側の方で一ノ瀬さんのよこにすわってください。」
「はい」と夢が席に座った。
「松野さんはまだわからないことがまだたくさんあると思うので、皆さんはサポートしてあげてください。授業までまだ十分あるから休憩しとけ。」と先生がクラスの皆に言った。
休憩の時間はクラスの男子が「夢ちゃん可愛いいよな。」「可愛いよ、てか話しかけようぜ」と話していた。
「はじめまして、夢さんですよね。僕の名前は一ノ瀬 戒斗です。仲良くしてもいいですか?」と戒斗が夢に話しかけた。
「はい、よろしくね。私が言うのもあれだけど、タメ口でいいよ。」と夢が話しかけてくれて嬉しそうだった。
すると
「おーい戒斗、もう松野さんと話してんだ。」
「え、そうだけど、これぐらい普通じゃない。」
「ふーん、松野さん、俺は山本ときやだ。よろしくな」とときやが笑顔で言った。
「こっちこそよろしく。」と夢が笑顔で話していた。
夢が楽しそうに話しているのをクラスのいじめっ子の七瀬 池見が四人組の女子グループと話してた。
「何なのよあの夢って子。私の立場を気安く奪い取って」
「気色悪いよね」
「そうよ、池見の立場をよくそんな余裕で奪い取れるよね」と池見たちが話していた。
「夢さん、1時間目は美術だけど道具とかはある。」と戒斗が聞いた。
「一応絵の具とかは持ってきたけど」
「じゃあ大丈夫だね。授業の内容はクラスの皆もまだわからないんだ。絵の具は持ち物だから、心配ないね。そろそろ行く時間だから一緒に美術室に行く?」
と戒斗が柔らかい笑みで聞いた。
「うん」と夢が笑顔で答え、戒斗は美術室の場所を教えながら、夢と美術室に向かった。
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