白いワンピースを着て

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今日もわたしは向かっている。木々の間を駆け、君のいる山のなかの小さなお家。 庭には小さなブランコがあって、2人乗りしながら君に話を聞いてもらっている時間が好き。小鳥のような君の笑い声を、もっと聞きたくて、わたしのノートはいっぱい。 切り株を机にして飲む紅茶は、わたしは一番好きな飲み物。いつか、羽を震わせた小さな女の子が花の形のシュガーポットに隠れていた。そのシュガーポットは、君が作ったと言っていて、彼女のお気に入りの場所だという。その花は、とても彼女に似合っていた。わたしの手元に遊びに来てくれるまで、ずいぶんかかった。 ある日、山が火事になった。その時、赤い色した女の子を見たと話してくれた時は、赤色の話をしているのに青かった。火事になったと言っても、小さくボヤのようだったけれどと、彼女の大きさを教えてくれた。怖かったけれど、綺麗だったと。とても綺麗だったけれど近づけなくて、ずっと気になっているのにあれから会えていない。どこにいるのだろう。わたしも会いたいと言うと、君はやっぱり嬉しそうに笑った。 わたしは今日も駆ける。今日は、君が好きと言った白い色のワンピースを着て。
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