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ところが作戦の直前、たまたま別行動を取っていた奴が爆撃を食らった。他にも数名、再生不可能になった。
何て時に、と皆戦力低下を嘆いた。
そんな中でシステムは俺を呼び出し、奴のバックアップを俺に入れることを提案してきた。奴の遺志ではあるが、選択権は俺にあるらしい。俺は是と答えた。長い戦友だ。消してしまうのは惜しい。
装甲兵の中には時々そうやって自分の戦闘記録を友に役立てて欲しいと願う者が居る。奴らしいと思い、やや胸の中に軋む音がした様な気がした。
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