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ただいま
ボクは何度もピンクの活躍をスマホで確認した。
不意にインターフォンが鳴り響いた。
ピーチ姫だろうか。
ボクがドアを開くと闘い終わった彼女が微笑んだ。
「ただいま!」
だがかなり疲労困憊の様子だ。
「おかえりなさい。今夜は、よく頑張りましたねえェ。お疲れ様!」
ボクは最大限、彼女を労った。
「ああァ、どうも」
「さァどうぞ。姫!」
彼女を丁重にリビングへエスコートした。
「ああァン、疲れたよ。首も絞められたし。失神寸前だったし、さんざんだよ!」
彼女は泣き言を言って、リビングのソファに寝っ転がった。
「ご苦労さま。やっぱりジャスティス・ピンクはみんなの憧れの美少女戦士ですからね」
「ただの見栄とプライドのためにギルティアの怪人とやり合ったようなモノだよ。だけど負けちゃったけどね。みんなに助けて貰って!」
「いいえ、勝ち負けなんて関係ありませんよ。果敢に怪人に立ち向かったのは立派でした。ジャスティスピンクは間違いなく正義の味方でしたよ!」
ボクは感動した。
「フフゥン、じゃァハーゲンダッツのアイスクリーム、食べて良い?」
「え、ええェッもちろんご馳走します!」
さっそくボクはキッチンへ行きアイスクリームを用意した。
「さァどうぞ。姫!」
ボクは彼女にアイスを振る舞った。
「フフゥン、美味しい!」
彼女は幸せそうにアイスを堪能した。
その顔は可愛らしい正義の味方そのものだった。
ハッピーエンド
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