アイサツはただの言葉の羅列

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私は放課後基本的に家に直行する。それは学校にいても何もすることはないから。 しかし、今日は気分を変えようと思いカフェで勉強することにした。 「いらっしゃいませ」 誰にでも言っているセリフが響き渡る。 「コーヒー一つで」 メニューも見ずにそういった。ブレンドやらアメリカンやら聞かれたが、億劫だったし聞いてもわからないので適当に返事をする。 カフェに入るのは初めてだ。少しあたりを見回してみると、仕事をしているらしいサラリーマンやしゃれた飲み物を飲んでいる女子高生。そんな感じ。 私と同じように勉強している人もいたが、とても難しそうな本をもっていた。彼女もコーヒーを注文している。 私は軽快にかばんの中から参考書を取り出した。 その日以降私は毎日のようにカフェに通っていたが、次第に水曜日と金曜日だけになっていった。 「ただいま」 今日のそれは少し高い声で自分でも興奮しているのが分かった。 「なんで最近帰るの遅いの」 母が私のあいさつに何かを返してくることは珍しかった。 「カフェで勉強してる」 「本当?外で遊んでただけじゃないの?まあ試験が来てみればわかることね」 そう嫌味を言って母は去っていく。私の興奮がさっきの四文字ですべて体内から出て行ってしまったようだ。
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