Prolog

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過去に戻れるのなら戻りたい。 どうしようもない願いばかりを幾度となく唱えている。 祈りはいつ届くのか、何処へ持ち寄れば受け付けてくれるのか、一体だれが配達してくれるのか。 ──“用が済んだら逃がしてやりますよ” そんな祈り、願ったところで無意味な話なのだけど。
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