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美優ちゃんのほしいものとは?
「は?自転車?」
冴香さんと秋ちゃんと優花ちゃんを加えた七人がリビングに集結
改めて美優ちゃんのほしい物を尋ねると…
「まぁ、あると便利よね〜?」
おや
冴香さんの食い付きが予想外に良いぞ?
外は台風の接近で強風のはずだが、劣化ウラン弾にもバンカーバスターにも耐えうる我が家の雨戸はびくともしない
「ししょー、出前も始めるんすか?それならあたしに任せてほしいっす!自転車漕ぐのは得意中の得意、悪逆非道の輩どもを撃つ事の次にっすけど」
「あー、ハルさんズルい!ウチだって…射撃とお料理の次に自転車乗るの得意なのにー」
この島の何処に出前をするつもり?
それより美優ちゃんの説明を聞くのが先でしょ
「電動アシスト自転車があったら…あたしや優花さんでも本島に買出しに行けるかなって…」
…相変わらず良い子だな、美優ちゃんは!
ハルとシイも少しは見習ってください!
「そうよね〜、描さんは兎も角、私達の機動力は増しますよね〜?体力は使う事になるけど…ダイエットには良いかも?」
…冴香さんの食い付きが良い理由はそこですか
別にお肉が増えたようには見えませんが、まあご本人には何か思うところがあるんだろう
あ、でも自転車って言うと…
「あー、あたし乗れないのよね〜」
でしたよね…
声を上げたのは秋ちゃんで、意外や意外、乗り物関連は車の助手席か公共交通機関しか乗れない人なんでした
「あの…あたしも…」
!
控え目に手を上げたのは何と優花ちゃん!
そ、そうか…深窓の令嬢だもんね〜?未だに信じられないが…基本通勤は送り迎えだったよね…通学は知らないけど
「じゃあ描さん、電動アシスト自転車四台注文と言う事で」
冴香さん…
それは構いませんが、デザインとか色々あるんじゃありませんか?
「パパ…これ…」
そう言ってシイがタブレットを僕に差し出す
画面に写し出されているのは、当然今話題になっていた電動アシスト自転車だった…
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