【プロット】呪いのSNSと都市伝説

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 あるSNSで「いいね」を押すと死ぬという都市伝説が広まる。  そして、その真相を確かめるため、危険な調査に乗り出す。  闇の情報サイト、マッドウエブのアカウントを持つ者は、世界を支配できるとされている。  情報セキュリティが飽和点に達しつつある現在においては、ハッキングなど現実的な技術ではなくなった。  代わって人間の精神を直接支配する方法が取られるようになったのである。  誰もが気軽に使っているSNSにおいて、闇の住人が書き込みをすることもある。  そんなアカウントに「いいね」ボタンを押すと、死が訪れるとされていた。  大手IT企業の社員である緒方は、ある筋からマッドウエブの動きが活発化しているという情報を掴んだ。  SNSの「いいね」ボタンを押すと、個人情報が抜き取られる形跡は掴んだものの、その先のルートまではわからない。 「こりゃあ、」  書き込み自体は分かりにくいようにしてあるが、どうとでも取れるように注意を払って作られたようにも取れる。  いいねボタンをとりあえず押してみた。  調査のためとは言え、背筋を汗がしたたり落ちた。  何かがある。  カーテンを少しだけ開き、目を凝らすと通りに人影があった。
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