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31 旅立ちの理由
カリマは、生まれ育ったラサ村を救ってくれたエリオンたちの仲間に加わった
女狩人を加えてラサ村を出発したエリオン一行は、南のトゥール村に向かった。
魔王軍はトゥール村を狙っていたが、エリオンたちの活躍で王軍拠点のラサ村を失い、退却を余儀なくされる。
エリオンは、仲間の戦士たちに告げる。
「いつ魔王軍が復活するかわからぬ。トゥール村にも、ラサ村と同じ魔王軍への対抗策を授けたい」
槍使いのニコスは「師匠のお考えはもっともです。トゥール村の者は、海のように深い感謝を捧げるでしょう」と崇める。
「私の剣技を、多くの者に伝えねば」と、セオドアは剣の柄を握りしめる。
八人になった魔王討伐隊は、森の中の小道を進んでいった。
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