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「そ、それはないんじゃない? 間違いで人を殺したら、魔王と一緒だよ!」
カリマは立ち上がり、セオドアのチュニクの胸元を掴んだ。
ホアキンは慌ててカリマをセオドアから引き離す。
「カリマちゃん、気持ちは分かるけど、我慢して。コイツ本当に危ないヤツだから」
「あたしは、敵かどうかわからない人に矢は撃てない」
セオドアが目を剥く。
「師よ! なぜこんな女を加えたのですか!」
成り行きを静かに見守っていたエリオンが立ち上がった。
「セオドアよ。カリマよ。我ら三人だけで語り合おうではないか」
巻き毛の美青年が松明を手に取り、剣士と狩人を促す。
二人は渋々と師に従った。
「エリオンさまー! カリマちゃんをいじめないでね!」
三人はホアキンの呼びかけを背にして、林の奥に入っていった。
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