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なにを食べてどんな生活をすれば、四十代でそんなに若々しくいられるのだろうか。はなはだ疑問だ。
「で、今度の参加者の中に、良い男はいた?」
「……へ?」
どういう意味の言葉なのかわからなくて、私は素っとん狂な声で聞き返した。
株式会社スターシェードは、婚活イベントを企画運営する会社で、私はそこに勤めてもう五年目になる。
我が社では結婚相談所のように相手をマッチングすることはなないけれど、様々なイベントを企画してパートナーを探している方々の“出会いのきっかけ”をお手伝いする仕事をしている。
規模の大きい合コンだと言われればそれまでだが、年齢層を絞り、季節に応じてその年代が好むイベントを立案したり、趣味が共通している人たちのイベントもおこなう。
多種多様だからこそ、やりがいのある仕事だ。
「だから、葉月好みの男はいたのかって聞いたの」
「いませんよ」
「ふぅ~ん。もしいたら、先に葉月がアプローチしていいからね」
なにを言っているんだか。会社の責任者なのに。
イベントに集まる女性をだしぬいていいとでも? そんなのはダメに決まっている。
「どうせ葉月は真面目だから、ルール違反だって思ってるんでしょ?」
なぜ考えが読めるのか不思議で仕方ない。社長は読心術でも得とくしたのだろうか。
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