序章 神の放物線 11

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序章 神の放物線 11

()()郷土史(きょうどし)」 「()()(さと)歴史(れきし)探訪(たんぼう)」 「山口市(やまぐちし)郷土史(きょうどし)辞典(じてん)」  三冊の本には、びっしりと付箋(ふせん)が張ってある。  今週からやっと部活(ぶかつ)解禁(かいきん)だ。不謹慎(ふきんしん)ながらも、矢儀は一人、心を(おど)らせていた。  ()()中学校(ちゅうがっこう)郷土史(きょうどし)研究部(けんきゅうぶ)――略して〝(ごう)(けん)〟の活動日は、火曜日と金曜なので、正確には明日からだが、気分は遠足前(えんそくまえ)の小学生のように盛り上がる。  さて、明日は、どうしようか。
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