序章 神の放物線 12

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序章 神の放物線 12

 なにせ、事故のあった先週の火曜日は、いきなり部活が中止。  おかげで、次の研究(けんきゅう)課題(かだい)が決まってない。  今日はおそろしく良い天気だが、予報では、明日の夕方から崩れると言っていた。  あまり遠出(とおで)はできないか。  矢儀は〝近18〟と書いた青色付箋(ふせん)のページを開く。  近場(ちかば)三十か所、遠方(えんぽう)十か所の研究課題は、年間の活動予定を顧問(こもん)に提出する際に、()げたものだ。  うん。やっぱ、明日は近場18番の、ここにしよ。  今回は部長の職権(しょっけん)で、決めさせてもらおう。
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