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序章 神の放物線 27
ゴシップ好きで、お喋り。根性はひん曲がっていて、恐ろしく口が悪い。
“好感の持てる優等生”など、所詮、女子たちの幻想に過ぎない。
今だって、藤津は、地図の上に右肘をついて「アホらし」と、せせら笑っているのだから。
矢儀は呆れ返って、二の句が継げない。
なんだか、藤津に憧れる女子たちが、気の毒になった。
矢儀の胸の内など知る由もない藤津は、愉快そうに喋り続ける。
「他にも、岡屋多恵には、ヒステリーや摂食障害なんかの精神疾患があったらしいぞ。
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