18人が本棚に入れています
本棚に追加
ある時、珍しく母と私の二人だけで、出かけることがあった。
どこへ行く為だったのかは忘れたが、それなりにおめかしをして、その山の入り口の所にあるバス停に並んでいた時のことだった。
上から一人の若者が勢いよく自転車で下ってきたのだ。
子どもだった私にもすごいスピードで大丈夫かな、と、一瞬頭をよぎったくらいだ。
すると私たちからもよく見える最後のカーブを曲がりきれず塀に激突して自転車ごと宙に舞った。
道路に叩きつけられた若者は痙攣して身体がヒクヒク動いている状態だった。
最初のコメントを投稿しよう!