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尚も続けて看護師さんが
「スミエさんは、私たちが夜勤で夜中に回っていると起きていられる時があって、私たちに"夜勤ご苦労様ですね。お世話をかけて申し訳ありません"と声を掛けてくださるんですよ」とおっしゃった。
私はあの看護師さんが母を抱きしめてくださった光景を忘れることができない。
その看護師さんの真心が嬉しかったからだ。
そしてまた、母の誠実さと優しさを形にして見せて頂いたような気がして何にも変え難いエピソードだと思った。
その後、母は前の人の息子さんの話はしなくなった。
息子さんが来て同じ光景を何度も見たのだろうと思うと母の気持ちはいかばかりだったのだろうか。
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