どこにそんなエネルギーがあったの

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 観光地と言ってはおこがましいが私の生まれた家はその山の(ふもと)にあった。 昼間は山登りをする人や散歩をする人で賑わい、時々は競輪選手の人が鍛練の為に上ったり下ったりしているときもあった。 夜になると、彼女を乗せてドライビングテクニックを自慢したい男子や友達同士で腕前を披露し合う場にもなっていた。 くねくねと片側一車線の細い道が頂上まで1.5キロくらい続く。 春は桜の名所だ。
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