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同級生が先輩とイチャイチャモード
「元気だよー」
実際にはまだ一時間目分しか離れてないのだがその二人というのはもう何日も何日も離れていたカップルのようにも見えるし、抱き付き方なんかはテレビドラマでも良く見てそうな、新婚ほやほやのカップルが旦那の帰りを家で待っている奥さんが旦那が帰宅して来ると同時に抱き付くような感じで未来は龍に抱き着いていた。
しかしその甘いムードから今度は一変し未来の方は恥ずかしがる事もなく、こう未来からしてみたら丁度いい高さにある龍のスラックスの中で窮屈そうにしているモノを見て、
「クス……もう、龍のだって元気じゃん。 もしかして、もう我慢出来なくなっちゃったの?」
そう未来の方は龍の事を見上げながら言うのだ。
「そこは仕方ないだろ? いつだって、俺はお前の事を考えていて、本物の未来に会ったら、こなっちゃうんだからな」
龍はそう未来に言いながら額へとキスをするのだ。
「でも、まだ授業中だから出来ないねー」
そう残念そうに言う未来なのだが、何か思い付いたのか、次の瞬間には表情を明るくし、
「じゃあさ、放課後いっぱいしようねぇ」
「ああ」
そう笑顔で話未来に対し龍の方もその言葉に、笑顔で返す。
そこにはまるで本当の男女の恋人のようにイチャイチャするカップルがいる。 確かに男女のカップルだったら、町中そこら中に居て見掛けるもんなのだが、同性同士のカップルを初めて見た司は、あまりにも珍しかったのか凝視してしまっていたようだ。
しかし世の中というのか男子校には同性同士のカップルが居ると噂では聞いていたのだが、まさか早速目の前に居るとは思ったもみなかった事なのかもしれない。
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