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同性同士のカップル多い？
英語教師である和彦。 どうやら純一同様な性格の持ち主のようだ。
司はまた体をビクリとさせビックリとした顔をすると、和彦から体を離すのだ。
その司の反応に和彦はクスリとすると、何もなかったかのように再び教壇へと立ち授業を続ける。
そんな和彦にも司は何か心の中で思っているのかもしれない。
こうもこの男子校というのは、同性同士に意識している人が多いように思える。 しかし司は特に同性同士に興味がある訳ではない。 だからきっと心の中では勘弁して欲しいと思っているだろう。
そして放課後になると、生徒にとっては自由時間と変わりがない。
教室内に残って雑談を楽しむ生徒や部活に行く生徒も居る。 そして先程のクラスメイトの言う通りにやはりこの学校には男の子同士でカップルが居るのであろう。 カップルで話をしている姿もあるのだ。
その中でやはり目につくカップルというのは、司の隣りの席の未来と龍だ。
何故か司はそのカップルを意識もしていないのに視界に入って来る。 一時間目の終わりと変わりが無い光景が目に入って来るのだ。
「龍先ぱーい」
本当に未来は龍に対し語尾にハートマークが付きそうな甘い可愛い声を上げ、未来より背の高い龍の首に抱き着いている。
「やっと、放課後になったねー。 今日一日、僕も龍がいなくて寂しかったんだからねぇ」
そう未来は瞳までも潤ませ龍の事を見上げる。
もう、その顔に恋人である龍は未来にメロメロなのであろう。 龍は未来を軽々とお姫様抱っこをすると、笑顔で未来の額へとキスを送る。
「じゃ、行こうか……」
「うん！ 今日は何処でシたい？」
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