先生に会っちゃったー!

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先生に会っちゃったー!

「君って、とは?」  そう先程、その男性は司に向かって、司の事を分かっていそうな感じで言っていたようにも思える。 だから司は逆に、それを聞き返したみたようだ。 「転校生の神田司君だろ?」 「あ、ああ……はい!」  名前を呼ばれて司はつい元気良く返事をしてしまう司。 まぁ、元気が取柄の司なのだから元気良く返事をするのは当たり前なんであろう。 「ようこそ、ウチの学校へ……」  その男性は何事も無かったかのように笑顔になると、司の頭を撫でるのだ。 「あ! はい! 宜しくお願いします! ……って、今はそんな事ではなくてですね」  司の方はノリで返事をしてしまっていたのだが、その直後、何かを思い出したかのように、 「せ、先生なんですよね?」  司の方は、そうまだ自信無さそうに男性に声を掛けるのだ。 「あー、悪い、悪い……そうだよねぇ、私は君の事を知ってるけど、君は私の事を知らないもんね。 そう私は君のクラスの担任で速水純一。 今日から宜しくね」  さっきあった出来事が何処にやら司の方は先生と聞いて安心したのか、安堵のため息を吐くと、 「先生なら良かったわぁー! なら、職員室は何処なんですか? 俺の方は今日からこの学校に来たんですけど、本当に職員室っていうのが分からなくて、ってか、初日から遅刻とかってまずいんじゃないんですかね? と思ったんですけど?」  とどうやら司はまだ職員室に行くのは忘れて無いようだ。 話をしているうちに時間はいつの間にか過ぎていたようで焦りながら、純一の腰の辺りを掴み付く。 「君! 今の時間は?」  どうやら純一の方も時間が無い事に気付いたのか、焦ったように司に時間を聞くのだ。 「え? あ、今は?」
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