可愛い子からイケメンまで

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可愛い子からイケメンまで

 例えば自分が好きな女子生徒がいるとすると、そういった場合、アホな事をしてしまうとその好きな子に嫌われてしまう可能性があるのだが、今のこの男子しかいない状況では、さほど注意する所ではないのかもしれないという事だ。  そういう所では本当に男子校というのは気楽に居られる所だが、問題は男女で恋愛が出来ないという所だろう。  だが男子校で恋が芽生えるって事はある。 現に司も恋までとはならないまでも、未来は可愛いと思ってしまったのだから。  男子校は男女共学よりも、やっぱり同性同士という事もあってか、オープンに出来るのかもしれない。 そう各個人が個性が際立って見えるからだ。  そう未来みたいな可愛い子もいれば、他にも色々なタイプもいる訳で、それはそれで楽しめそうだからだ。  周りを見てみると、クソ真面目そうな生徒会タイプや、まだまだヤンチャ盛りで休み時間には友達同士でグループになって教室内で野球をやったりしている奴もいたり、ヲタクタイプの学生だっている。 そして未来みたいな可愛い子だってわりといたりして、こう見ると男子校も悪くはないのかもしれない。  こい男子校について司の方は悟ったのか軽く微笑むと両肘を机へと付き顎を手に乗せ、そして黒板を見上げる。  今の時間は授業中で、純一が黒板に数式を書いているのが目に入って来るのだ。  そこで思わず、司は声を上げてしまっていた。 「あ……」  そう思わず司は声を上げてしまっていた事に自分で口を塞ごうとしたのだが、どうやら周りには聞こえてなかったようで胸に手を当て安堵のため息を漏らす。
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