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「龍樹用のペンダントを作る際、未羽が持ってる本物のペンダントの中に溶け込んであるレッドルビーをほんの少し削って ブルーサファイアに混ぜ入れた、だからペンダントの色は紫になったの」
とある研究室の所長の女は 白いボードに書かれたミミズが這ったような字を指で差しながら部下の若い二人の男子、未羽と龍樹説明した。ちなみに今説明してるのは不思議なパワーが身体に宿る変身グッズの話しについてだ。
「ペンダントを作る時も龍樹の身体を細部まで分析して 龍樹の体力を計算してからペンダントに使用する薬品の種類やその薬品の配合量を調整して作った。だからそれはちょっとやそっとじゃ誰にでも簡単に作れるはずはない」
二人は頷いた。
「それなのに似たペンダントを作られてしまったとなると、それを作れるのは天才科学者と世界で認められてる織笠博士と同等の頭脳を持った人で尚且つ医学の知識にも非常に長けてる人となるわ。あんた達最近誰かにペンダントの事聞かれたりした事なかった?」
「あっ!そういえば…」と未羽が何か思い出したように話し始めた。
「聞かれた事はないけど…前に俺が遊園地で戦った後に助けてあげたお客さん達から一緒に写真撮って下さいって頼まれて何人かと写真撮ったような…」
「写真…ああ!あの時か!確かに撮った…けど 色んな人達と撮ったから顔覚えてないし…。でもペンダントを近くで観察するならその時がチャンスだよな」
「それ本当?」
二人は頷き返した。
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