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店内を回ってると、お店の特徴からこそ来る素敵な発見があります。
わ、「あれ」文庫になってたんだ!
という嬉しい驚きです。
昔は、ハードバックで出た本は待てば文庫で買えるし、という認識でいたしそれを普通だと思ってたのですが、今はそんなハッピーで単純な話じゃないとなんとなくながら知ってるつもりです。
だからこそ、文庫バージョンがあるという事実がその本の価値や良さを改めて証明してるような気がして、どこか感慨深いものを抱かせるのですよ。
さらに巡っていると…
海外文学、古典、海外の古典…
初めて見るのがいっぱい。
他の本屋さんだったらきっと意識してそこに行かないと見ない内容の本が、店内をぶらぶらしてるだけで目に飛び込んでくるのが、ここでした。
テーマごとでくくって本の形態にはこだわらない陳列から来る出会いもありますが(#02 の話参照)、逆に本の形態統一というこだわりあってこその出会いもあるものだ。
そして、これ意外と中々なくない? と、私が普段から思ってる「出版社関係ない作家ごとのまとめ」がここには当然のようにあるというのもまた新鮮ですね。
この人こんなにたくさん出してるんだ、という違う種類の「圧倒」を味わいます。
ある作家のセクションだけ、その人の著書で棚が横幅めいっぱいになってるのに本の数は少ない、という不思議な風景になってました。
一冊の幅があまりに大きくて。これ以上分厚かったら立方体になりそう…
さて、この日買おうと決めたのはこちら『現代詩人探偵』/紅玉いづき・著
棚を巡っているうちに目が合って、あらすじ、あとがきと解説を読んで、これは運命的な出会いかもしれないと思って。
しかし、買ったはいいけれど果たして読めるかどうかは正直疑問です。
内容と、仮にもモノカキ活動をしている自分だって陥る可能性がある心境や状況との衝突、を想像すると。読もうと思う、思える日は来るのでしょうか?
でも、なんだか手元に置いておかないといけない気がして、お迎えしました。
果たしてこては、玉手箱かパンドラの箱か、漠然と何かの「後押し」になるのか…
#05・完
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