1話

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もう、元の現実世界に戻れなくてもええわい。 この異世界でゆっくり余生を過ごすかのう。 扇子を持って仰ぎながらそう考えていたら、襖が開いてわしの補佐役のハクが部屋に入ってきた。 ハクは真面目な子じゃ。しっかりしとるし、疲れた時にはマッサージしてくれる気の利いた子じゃ。 ハク「失礼致します。マオ様、先程ことづけを授かりましたので、お目を通し下さい」 そう言ってわしに手紙を渡す。 誰からじゃろか? 手紙を読むと、北のルシフェル帝国からの手紙だった。 ルシフェル帝国は人間族が作った帝国で、とにかくRPGで言ったら悪い国じゃ。なんかわけわからん理由で戦争ぶっかけたりして、この異世界の中で一番嫌われとる国じゃし。 そのルシフェル帝国から来た手紙の内容はこちらにある重要な話をしたいので、明日使者を向かわせるとのことじゃった。 なんじゃい?重要な話しってのは?
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