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皇帝「ふん。それが証拠か?くだらん」
鼻で笑いながらわしを馬鹿にしたような目で見る。
王子「お、お前ら今、猫長が言った話は本当か?」
銀夜「何を言ってるんですか殿下?そんなこと話してませんよ?ねえ?兄上」
金夜「まったくだ。あの馬鹿猫は嘘つきだ。しかも、見たのはあの馬鹿猫だけじゃねえか。あいつ、その嘘話を根拠に帝国に刃向かうつもりだ。今のうちに潰した方が良いかもなあ!」
金夜が大声でそう言うと、皇帝がわしを睨む。
皇帝「それもそうだな。亜人族の分際で人間族である余に嘘をつき、それを根拠に刃向かおうとするとは。ちょうど今、この国の外に余の大量の軍が待機している。攻め込むのには絶好の…」
ま、まずい…!話しがやばい方向に!
王子「父上!お待ち下さい!落ち着いてください!そうやって直ぐに決めつるのは!」
レン「マオが嘘をつくものか!だいたいこいつは嘘が下手なんだ!ついても速攻でバレる!あの時のマオには嘘など一切感じなかった!だいたいあんな悪い嘘つく性格じゃないしな!」
王子とレンが必死に皇帝にそう言って、なんとかこの国に攻め込むのを止めさせる。
マオ「わしは神に誓って嘘なぞついておらん!嘘つきはその金銀兄弟じゃ!」
金銀兄弟を指差してそう必死に言う。
銀夜「ふふふ。悪あがきですか?他に証拠あるんですか?あるなら言った方がいいですよ?」
金夜「国が潰される前にな。ククク」
広い袖で口元を隠しながら怪しく笑う嘘つき兄弟!
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