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復讐メイド、アン。
とある貴族の屋敷。忙しなく働くメイド達は所々で噂の花を咲かせている。
「ねぇねぇ、知ってる?復讐メイド、アンの噂!」
「知らない知らない!復讐メイドってなに?」
「復讐メイドっていうのはね…その名の通り復讐したい相手に復讐してくれるメイドのことなの!」
「なーんだ、そのまんまじゃない。」
この噂は面白くないだろうと思い仕事を再開しようとするメイド。そのメイドを引き止めるようにもう一人のメイドが話し出す。
「でもでも、凄いんだよ!?相手が誰であろうと1ヶ月以内に必ず復讐を終えてくれるの!」
「ふーん…?とゆうか犯罪じゃないの、復讐って。」
「内容によるらしいよ?復讐って言っても嫌がらせ程度のものもあれば、殺人まがいのものであるんだって!」
「殺人って…そんな事頼む人なんているわけ?」
「いるいる!例えば隣の領地にある屋敷のメイドが〜」
「コラッ!そこ、何無駄話してんのよ!?役に立たないなら、クビにするからね!」
メイド長の怒りの声で話すのをやめ持ち場に戻る二人のメイド。
今日もどこかで復讐は行われているのだろうか___________
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