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貴族の隠し子、メイドのリリアンの復讐。
私の職業は復讐メイドだ。今回の依頼はリリアンさんから。内容は勤めている屋敷の主人に復讐してほしいというものだった。
今はリリアンさんからの依頼のために初出勤をするところだ。
「あら、あなたが今日入ってくるっていう新しいメイド?」
「はい。今日からこちらで勤めさせていただく、アンジュと申します。」
優しげな雰囲気をしたメイドに声をかけられる。
「えっ、もしかしてあなたがアンさん!?」
「はい、私がアンでございます。あなたはリリアンさんでよろしいでしょうか?」
「まさか、実在しただなんて…!はい、私がリリアンです!」
どうやら今回は運が良いみたい。最初の案内役が依頼人だなんて、依頼人を探す手間が省けたから楽になった。
「そうですか…では、仕事内容の説明をお願いします。もちろん、両方の仕事を。」
「もちろんです、ありがとうございます…!
メイドの仕事の方から説明するとアンさんに担当していただくのは掃除、洗濯になります。と言っても主な仕事は掃除になるとは思いますが、急に洗濯を任されることもあるので覚えておいて損はありません。」
「そのことでしたら大丈夫です。前の屋敷で一通りはできるようになりましたので」
「そうですよね、なんて言ったってあなたはあの、アンさんなんですから!」
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